2012年6月16日土曜日

何でもないようなことが、何でもあるんだよ。

「何でもないようなことが、何でもあるんだよ。」
これは今日、副館長が仰られた言葉です。
今日の副館長の稽古は前屈立ちの移動稽古でした。

自分は入ってきたばっかりの子に「前屈立ちの移動稽古、できるようになった?」
と聞いてしまいます。
生徒は「押忍、出来ます。」と答えます。

でもそれは「100メートル走れるようになった?」
って聞いてんのと同じことなんでしょうね。
100メートルをただ走れるようになっただけで満足すんのと同じで、上辺だけの前屈立ちができるようになって満足し、次の稽古に行ってるんですね。
100メートルをいかに早く、そして武道なら強く走れるかを追い求めるのが本来の移古の目的だと思います。

見た目にはほとんど解らない、技を0.01秒でも早く、そして強く出す為の稽古が移動稽古なんだと改めて実感しました。

100メートルなんて誰でも走れるんですよ。それをどうやって走るかを考えるのが空手道だと思います。
パワーつけて、スタミナつけるだけが空手じゃないですよ。
やっぱり副館長はすごいです!!