2011年1月28日金曜日

扉の向こう側

帯研の水、土と必ず来る齋藤さんがある日こんなことを言い出しました。「お酒を飲んでから組手をしたいっす」と。普通の人が言ったら自分も組手を舐めるなと怒るかもしれませんが齋藤さんの目は真剣そのものでした。しかも齋藤さんはほとんど飲めない下戸です。理由を聞くと「シラフの時には怖くて開けれない扉を酔っ払って組手をすると開けれそうなんです。その扉の向こうにはきっと自分の足りない部分があるはずです」と真剣な眼差しで言ってました。そこまで言うならやってみようってことで昨日やってみました。一人ずつにウイスキーの小瓶と焼酎の小瓶を飲み挑戦しました。やってみた感想ですがはっきり言って何も変わりません。なんやったらいつもより早く息が切れるってことぐらいです。その量じゃ何も見えんってことでビールを追加しました。そしたらそのビールに齋藤さんはKOされて組手どころではなかったです。やっぱり酒じゃ扉は開けないですね。開けるのは飲み過ぎた次の日のお腹が壊れて立てこもる羽目になるトイレの蓋ぐらいですよ。やっぱり真面目に稽古するんが一番です。でも色んなこと試す柔軟性も忘れたら駄目っすね。