ハルちゃんはお世辞にも運動神経が良いとは言えないんですが、どんだけ組手でやられてもさぼらず頑張る生徒でした。
そんなハルちゃんを自分は大好きで、昨日の稽古も寂しかったんですが、せっかくなんで餞別代わりにこれが黒帯の蹴りだよって想い出を作ってもらう為、自分の得意な左下段をプレゼントすることにしました。
そして渾身の力を込めて左足を振り上げた瞬間、脳天にまで響き渡るぐらいの激痛に見舞われました。
そう、蹴る瞬間去年痛めた右膝をまた痛めました。
もうそっからは組手が終わるまで、汗か涙か分からんぐらい痛かったですが何とかハルちゃんとの最後の組手を完遂しました。
ハルちゃんへ
これからの人生、「俺、昔空手の先生、組手の時膝壊したったで！！」
って言ってください！！
だって本当のことなんだもん。
でも、高校受験が終わって落ち着いたら、一度道場来てな。
勝ち逃げは許さんから！！
