昔まだ自分が学生の頃みんなで友達の家で飲んでた時の話です。そこには女の子もいたんですが、ある１人の男(Ａ君としましょう)がその子に気があるみたいでした。みんなでしょうもない話とかしてて「あの先生ムカつくな」みたいになったんですよ。そんな話はエラい盛り上がりまして「ほんまシバいたろか」とかできもしないことを酔った勢いで好き勝手言ってました。しかしＡ君だけは１人一点を見つめ深刻に何かを思い詰めてました。俺は気分でも悪なったんかなって心配になったんですがＡ君に「なあ、どう思う？Ａもあの先生ムカつくやろ？」ってふったんですよ。そしたらＡ君、待ってましたと言わんばかりにめっちゃ渋い顔しながら「俺は語り合いたいね、あの先生ととことん語り合いたいね、拳でやけど・・・」と自分の握り拳を見つめながら言ってしまいました。俺は鳥肌立ちまくりでしたよ。もう悪寒が走り吐きそうになりました。鳥肌立ちすぎて一瞬ほんまの鳥になって空飛べるんちゃうかって思うぐらいドン引きしてしまいましたわ。周りの友達もみんな一瞬酔いが冷めてポカンとしてました。しかし意中の女の子だけは目をウルウルさしてＡ君の
ことを見つめてました。もちろん後日この２人が付き合いだしたのは言うまでもありません。でもね、今になって分かるんですよＡ君の言いたかったことが。今、庄内道場では水曜日と土曜日の夜はフリートレーニングとしてます。実は普段の稽古では組手が足りない屈強な男共が沢山来るもんやと思ってたんでがいざ蓋を開ければ藤原さんが水土欠かさず来るぐらいはあんまりパッとしないんですよ。でも２人でも組手してたらまるで会話してるように技が出し合えるんですよ。これか！！と。これが昔Ａ君が言ってた拳での語り合いって奴はと。この前の土曜日なんて辻さんも来てくれたから三人で盛り上がる盛り上がる。女子大生のお喋りなんか比べもんにならへんぐらいお喋りしてましたわ、拳でやけど。さああなたも語り合いませんか？その後ほんまに飲みに行ける人も同時募集。拳で語った後は酒飲みながらほんまに語り合いたいねん。
